介護職でキャリアアップする方法

 

介護の仕事は、看護師や医師などのように資格がないとその業務が行なえない業務独占ではなく、無資格や未経験でも仕事に就くことができる。
ひと昔前までは、家事の延長のような位置づけとされていたようだが、今では適切な介助と援助のためには知識と技術が必要なうえ命にも関わるとされ、責任の重い仕事に位置づけされている。

そのため、これから介護の仕事に携わることを考えている場合には、資格の取得は大変に重要なのだ。

介護職には、介護職員初任者研修・介護職員実務者研修・介護福祉士・認定介護福祉士(仮称)の資格があり、実務経験を積みながら資格を取得することでキャリアアップを目指せる。

スタートとなる介護職員初任者研修は、介護に関する基本的な知識と技術を習得することを目的とし、130時間の講義と演習を修了することで資格を得られるため、比較的挑戦し易い研修と言える。
初任者研修修了後には、身体介助の資格が与えられ、さらに訪問介護にも携わることができるようになる。

そしてその上のステップの資格が介護職員実務者研修。こちらはより知識や技術のスキルアップだけでなく痰吸引や経管栄養などの医療ケアが含まれている480時間のカリキュラムとなっている。

実務者研修を修了し、3年以上の実務経験を経ると、社会福祉士法及び介護福祉士法により定められた国家資格「介護福祉士」の受験資格を手に入れられ、晴れて合格すると介護福祉士にキャリアアップすることができる。

介護福祉士になれば、一般的な介護業務だけでなく、幅広い知識を活かしてサービス提供責任者やほかの介護スタッフの指導などと活躍の場が広がる。介護の世界で長く働きたいのなら、取得しておいた方がいい資格だといえる。

介護需要が高まりサービスが多様化している今、介護業界にはさまざまな道が存在している。その中でも上級の資格を取るには、実務経験の期間や勉強の期間が必要となり、それなりに時間がかかるものだ。
そのため、介護スキルを磨きたいと考えているのなら、早めに行動に移すことが大切である。またその際、自分に合った仕事を選ぶためにキャリアパスの種類をしっかり調べておくことをおすすめする。